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悪魔の森の音楽会(@千葉県多古町 コミュニティプラザ文化ホール)に行ってきました。 被災したばかりの町を、そして県を、力強く美しい歌声で元気づけた閣下と岡本さんに涙がとまらない…。 続きを更新しました。 当公演はD.C.21年(西暦2019年)9月21日(土)でした。 メモは一切とっておらず、すべて脳内の記憶に頼って書いております。 詳細の正確性はお約束いたしかねます。 また、当シリーズをこれからご覧になる予定で、ネタバレを一切見たくない方は、 続きを読まないことをお勧めします。 続きは以下をクリックしてお読みください。 開催が大変あやぶまれた今回の公演。 9/9に千葉県に上陸した台風15号により、県内で大規模な停電、断水が発生。 多古町も公演の数日前まで、半数以上が停電していました。 毎日、町役場のサイトを見てはハラハラ。 私は成田空港までNEXで行き、1時間に1本のバスで多古町まで行くルートを選択。 千葉に入ってしばらく行くとブルーシートがかかっている住宅が徐々に増えてきて、 バスで町役場前まで向かう途中では、なぎ倒された木や看板などがあちこちに。 台風の強烈さを目の当たりにして胸がいたみました。 会場の駐車場には、自衛隊の給水車が。 冒頭に載せた閣下と岡本さんのメッセージ入りポスターの写真を撮っている時に たまたま町の職員とおぼしき方と、少し話をしました。 「他県から、こんな時に観に来られるのは迷惑じゃないかと思ったりした」と 言うと、いやいや、こういう時こそ来て欲しいです、と。 開催できて本当に良かったですね、との言葉をお互いに発し合いました。 今回のプログラムは、いわゆるBバージョン。 演奏曲目はこちらです。 カッコ内は歌唱者です。 ---------------------------------- シューベルト「魔王」(デーモン閣下) ボロディン「オペラ『イーゴリ公』より『ダッタン人の踊り』」(岡本さん) 讃美歌「Amazing Grace」(岡本さん) シューベルト「セレナーデ」(デーモン閣下) アニメ 美女と野獣の主題歌(デーモン閣下&岡本さん) 坂本九「心の瞳」(岡本さん) 「この胸のときめきを」(デーモン閣下) 山口百恵「いい日旅立ち」(デーモン閣下&岡本さん) Queen「Bohemian Rhapsody」(デーモン閣下&岡本さん) デーモン閣下「SOLA」(デーモン閣下) プッチーニ「オペラ『トゥーランドット』より『Nessun Dorma (誰も寝てはならぬ)』」(岡本さん) 聖飢魔II「Bad Again」(デーモン閣下) ヴェルディ「オペラ『椿姫』より『乾杯の歌』」(デーモン閣下&岡本さん) Andrea Bocelli「Con Te Partiro'(Time To Say Goodbye)」(岡本さん&デーモン閣下) 【アンコール】 荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」~中島みゆき「地上の星」(デーモン閣下&岡本さん) ---------------------------------- 一階席はおおむね埋まり、二階席も半分ほどお客さんが入っていたかな。 地元の方の比率が高かったようです。 私の席は当公演で多分初のしもて側、前のほう。 閣下の立ち位置が基本かみてなので、意図的にかみて側を取ることも 多かったのですが、今回しもてで結構良かったなと。 前の方のおかげでよく見えるし、トークしている時の閣下のお顔がよく見える! かみて席だと、トーク時は閣下の斜め後ろ側の姿を見ることになるので。 閣下の衣装はEXISTENCEのとんがりコーン。 左手にEXISTENCEのリング。右手に確か青っぽいストーンの付いたリング。 御手の爪はシャンパンゴールド色でした。 今回、一曲目の空気感がいつもと違うように私は感じました。 いや、一曲目だけじゃないわ。 全体的に、演者の皆さんの気合の入り方が強く、それによって いつもとは違う波動が生まれた感じ。 被災したばかりの皆を励まそう!という強い気持ちからですね。 地元ネタは、やっぱり地元ゆるキャラ。 「ふっくらたまこ」ちゃんですって~。 今サイトをよく見たら…たまこちゃん、ポーズ数、多いっ! トッチーのゆるキャラのぬいぐるみでトライ!のネタ。 岡本さんから「ラグビーワールドカップやってるしね!」とタイムリーなフォロー。 そういえばトッチーの衣装がリニューアルしていました。 茶色とか紫を使った秋っぽい色どり。 今回はトッチーの世を忍ぶ仮の姿、高橋徹さんの絵本「おふろ おふろ」ロビーで売ってたのかなあ? バス停まで早くたどり着かねば、と早々に会場を後にしたので不明です。 多古町についてのトーク。 岡本さんは前日現地入りして、道の駅あじさい館や地元の菓子店、無人直売所などを 回っていろいろお買い物されたそうです。 菓子店では、地元にいっぱいお金を落とそうと思って買っていたら、 逆に地元の方々におはぎを貰ったりお饅頭を貰ったりと親切にして頂いたそう。 また、直売所では本来の代金は数百円なのだけれど、2千円入れてきたとか。 岡本さんに、多古町といえば?と振られ「成田空港に行く時に色々な行き方が あるけど、車で行くと必ず『多古』って出て来るね。…それくらい」と閣下。 ここでうっかり岡本さんが次のMCに用意されていたネタに行きそうなっちゃって、 閣下から「それは次で話そうか?」とストップ。 そういえば閣下が森の動物の一員となって、豚さんの鳴き声で去っていくとき、 岡本さんが「…元気豚?」って言ってたわねー。 後でググったら多古町で育てている地元ポークのブランド?のようです。 細かいネタ入れてきますね! 「次のトーク」というのが、その次の歌にちなんで、旅にまつわる話題。 閣下から、以前成田から海外に行くのに、出国した後でその日は飛行機が 飛ばないことになって、航空会社が用意した宿が成田ではなく何と羽田で、 翌日わざわざもう一度羽田から成田まで移動させられたことがあったのだけど、 2回出入国を繰り返したおかげで2回免税品を買えた、というお話を。 岡本さん「免税品って、飲むものですか?」 閣下「…んー。どっちも『のむ』って言うねえ…」 岡本さん「それはそんなに秘密にしないといけないものなんですか?」 閣下(もじもじしつつ)「いやあ…森の動物たちの中にはね、吾輩の健康のことを心配してくれて、 『またそんな体に悪そうなものをいっぱい買って!』って言ったりするからさ…」 …閣下~。買い食いをお母さんに見つかった小学生?!(笑) 岡本さん「いや、でも健康に気をつかっていらっしゃいますよね? 最近、シュッとされましたよね?」 閣下「まあね。この秋、自分のソロツアーと、その他色々な公演に出るのでね」 閣下。やっぱりシュッとされた?って思ってたのは気のせいじゃなかったのね! この時、閣下が「偉いでしょ?!」という感じで胸をはっていらっしゃったのが 可愛くて…♡ 話が長くなるけど、と言いつつもう一つ旅にまつわる話を。 古参信者/ファンには懐かしいモロッコ旅行の話。 閣下「その時、一悪魔旅だったんだけど…」 岡本さん「今のわかります?ひとり旅ってことですよ!」 岡本さん、ナイスフォロー!良いコンビだわー。ってかコンビ度(?)が上がってるわー。 話は、昔ANNでも詳しく話されていた、モロッコ人と知り合って家に泊めてもらったエピソード。 閣下「モロッコのマラケシュっていうところから入って、アルカス山脈…? 違うな。なんだっけ?…アトラス山脈だ!アトラス山脈がサハラ砂漠のはじっこで、 サハラ砂漠を見に行こうとバスに乗ってたら、途中から吾輩の横に座った男が…」 岡本さん「それむちゃくちゃ危険信号じゃないですか!」 閣下「いやそんなことない(笑)。そいつはモハメッド・モモっていう名前なんだけど、 そいつが、バスの行き先の場所はお前が期待しているような砂漠は見られない、 そんな処に行くより俺の家に来いって。そいつは今まで親切にした日本人からの 日本語の紹介状をたくさん持っていて」 懐かしいですねーーー、この話!ちなみに私、モモさんは「ムハンマド」モモと 覚えていたのですが、記憶違いかなあ?? まあ、あっちの方では同じ名前で、場所によって読み方が多少違うだけのことですが。 マイケルがミケーレになるような。 モモさん宅への滞在は無事に済んで貴重な体験をして…というのは 昔も話されていましたが、最後のすごいオチは聞いたことあったかなあ…? 吾輩も紹介状を書いてきた、っていう話は聞いたような気がするのですが…?? 閣下「最後、吾輩も日本語で紹介状を書いてきたよ。そいつは吾輩が 誰だかわからなくて、なんか音楽をやってるらしい、くらいしかわからないから 名前書いても『ええっ?!』とはならないだろう、と。それで、このモモは 信頼できるからって書いて、最後にデーモン閣下、って書いておいた。 そしたらだよ、数年後に地球の歩き方のモロッコ版を見ていたら、 『デーモン閣下の名前が書いてある紹介状を見せられて』っていう体験談が 載っていたんだよ!」 …へえええーーーー! すごいわーー。 ちなみに私自身は、閣下が当時この話をされていた時…って、女子高生だったのか! 女子高生ながら、モロッコにいつか行ってみたいなあと思っていました。 残念ながらまだ実現していません。 女ひとりで行くのはちょっとありえない場所だよなあ。 旅慣れているからとか、そういうレベルの話じゃない。 閣下がひったくりに遭いかけたローマには、その後何度も行きましたけどね、ええ。 このモロッコ旅行、閣下は最初にアリタリアでローマに飛んで、ロストバゲージされちゃった、 っていう話も覚えています。 長い旅の話題から、いったん海外から日本に気持ちを戻してもらって、と言いつつ 閣下「この歌は吾輩の知り合いの悪魔が、25年くらい前に CMの中で鼻歌で歌っていた」という紹介から、「いい日旅立ち」。 お二方のデュエット、外国語のも良いけど、やっぱ日本語の歌、 ハーモニーが美しいわ~。美しすぎるわ~。 この歌の「ああー 日本のどこかにー♪」っていう箇所もそうだし、 すんごい細かい処では「美女と野獣」の「愛の扉♪」の「あい」っていう 部分のお二方のハーモニーがすんごい好き! 順番前後して、閣下が歌われる「この胸のときめきを」。 歌い始めに、華麗な一回転ターン!きゃーーっ、素敵だわーーーっ。 この日も、超勢いをつけた濃厚な「…んむわぁぁ!!」っていう投げキッスもあって。 閣下サービス満点!嬉しい!! これぞ胸のときめき。 こういう場面の数々を脳内動画で記憶しておける自分の脳みそにも感謝。 「この胸のときめきを」について、閣下「自分では作らないタイプの歌だねえ」。 岡本さん「素敵ですよ」 閣下「CDには入ってないんだけどね(苦笑)」 岡本さん「入れたらいいじゃないですか!きっと皆さんも入れて欲しいですよね?」 客席拍手。 厳密には閣下が歌われる「この胸のときめきを」はCDに入っているのですが (はにわオールスターズのライブ盤)、残念ながら廃盤になっています。 「SOLA」を歌う前に閣下「この歌はもともと東日本大震災で被災した人達を 元気づけようと作った歌なのだけれど、今日は千葉県のために歌いたいと思う」。 お言葉の通り、とても、とっても熱い思いを込めた歌唱でした…私、しょっぱなから 泣いちゃって泣いちゃって。 ああ歌われる閣下の顔をずっと見つめていたいのに、と思いつつ涙をぬぐうために 幾度かハンカチに顔を押し当てちゃって。 この歌も、Bad Againも、すごみが5割増し!って感じのすんごい迫力。 特に最後のシャウトと、ロングトーン! これあり得ないでしょ?!っていうすごい声を聞かせてくださって! 涙と鳥肌の嵐ですよ。 Bad Againの直後に岡本さんも客席に向かって「良いもの聴けましたね!」と。 かく言う岡本さんもCon Te Partiro`は押さえていたものがあふれ出したように、 冒頭から目に涙、声もいくぶん震えていて。 被災したばかりの地元への思いがあふれているのを感じて、私も一緒に 泣いていました。 アンコールでは、地元に関するトーク。 岡本さんが涙ぐみながら声をふるわせて「今回、開催できるかギリギリまで 検討して。こんなときにエンターティメントを持って行っていいのかって 思ったんでど、こんな時こそやって欲しいって言われて。 やっぱりね、歌って、言葉はありますけど、心がそのまま伝わるものだから」 そう、本当に、お二方の「心」がしっかり伝わるステージでした。 「昨日、役場で皆さんがありがとーっ!って自衛隊の車を見送っている動画を 見てたら、泣いちゃって泣いちゃって(涙声)」 閣下「…今の聞いてたらもらい泣きしそうになっちゃった。 そういうキャラじゃないのに(苦笑)」 そんな閣下に私の涙腺が決壊。 目から涙が、そして心からは感謝と嬉しさの気持ちがあふれましたよ! 台風で被災して大変だったけど、実は吾輩も、とおっしゃる閣下。 岡本さん「ええっ、地獄にも被害が?」 閣下「いや、世を忍ぶ仮の家でね。雨どいが容量に耐え切れず、 煙取りの窓…っていうのを設置しなきゃいけないんだけど、その窓を 突き破って、うちはそこがロフトになっているんだけど、夜中の3時に ロフトから滝のように雨がダーッて降り注いできて。仕方ないから雑巾で 吸い取って水を出して、っていうのをずっとやっていた。朝まで! …(客席に向かって)だからみんなの気持ちはよくわかる!」 …うわーーー…(汗)。大変だ…っていう一言で済ませられないくらい 大変じゃないですか(汗)。 その後閣下のおうちはちゃんと乾いたのかしら…?突き破られた窓、 とりあえずシートでふさいでも、防犯上心配よね。などと色々考えてしまいます…。 で、上記の話をしている最中。 身振り手振りの中で、手が衣装のベルトにあたってはずれちゃったんですよ。 その瞬間、閣下「イヤ~ン(/ω\)♡」って!!ちょっ…!!! 私がイヤ~ン(/ω\)♡だよ!!! 閣下ーーーーーっ。これ以上萌えさせないでくださいよっっっ!(爆) 岡本さん「大丈夫ですか?!これ、皮膚の一部なんじゃ?」 閣下「いや衣装だよ!(笑)(手伝おうとする岡本さんに)いやひとりで着けられるから」 岡本さん(手伝いつつ)「閣下、僕と同じボタン使ってる~♪」 このお二方のコンビ、ほんと良いですねー! …ほんと良いもの観られた! 地元出身アーティストは、多古町ではなく千葉県ということで、柏市出身、 佐倉市育ちの荻野目洋子ちゃん、曲はダンシング・ヒーロー。 閣下「この歌、吾輩の持ち歌でもあるんだけど。ヘヴィメタになってる(笑)」 岡本さん「今度聞かせて下さい!」 Girls` Rockシリーズの中でカヴァーされていますよー。 ダンシング・ヒーローのサビから、地上の星へと。 …地上の星も、被災した地元の皆さんのハートにすごく響いたんじゃないかなあ。 私自身は被災者でもなんでもないけれど、いつもこれを聴くと励まされるもの。 暦年でいうと、この日が当シリーズの年内最後の公演。 (年度内ということでは、年明けに予定されている公演があります) 忘年会いつやる?って話してる、というお言葉もありつつ。 ものすごい熱量のこもった2時間でした。 無事に開催され、かつ無事に観に行って帰ってこられて良かった!
by pino-ombra
| 2019-09-24 00:02
| Music
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Comments(2)
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たまこうふふ
at 2019-09-24 17:49
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こんばんは。この時、お声をかけさせていただき、その後も道中、お世話になった者です(笑)今回も素晴らしいレポートを有難うございました。あの日の事を脳内で何度も味わうことが出来ます(≧▽≦)4時頃パンを食べたはずなのに終わったら空腹で、見ている側もエネルギーを使ったっていうこよでしょうか・・(笑)本当に凄いものを観た、という感じでした。トッチーの赤いチョコンとしたヘアーも可愛かったですね♪このレポートを読むたびに何度も体感出来て本当に感謝です。またどこかでお見かけしたらお声をかけさせていただきますね(*´ω`)
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by
pino-ombra at 2019-09-24 21:22
>たまこうふふさん、
とても素晴らしい、胸が熱くなるコンサートでしたよね。 毎回、記憶の洪水をどうやって文章にまとめるか…苦労しつつ、楽しい思い出に浸りながら書いています。 確かに、お腹すいちゃって帰りのNEXでおにぎりかじっていました。 トッチーのチョコンヘア、閣下から突っ込まれていましたよね(笑)。
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