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「デーモン閣下の邦楽維新Collaboration 黒船外伝 山田耕筰 歌劇「黒船」より」
(@横浜みなとみらいホール 大ホール)に行ってきました。 出演: デーモン閣下(朗読・歌唱)、AKANE LIV(朗読・歌)、三橋貴風(尺八・プロデュース) 福田栄香(箏・三絃・地歌)、水川寿也(尺八)、外山香(二十絃箏) 黒船バンド:松崎雄一(編曲・キーボード)、雷電湯澤(ドラムス)、石川俊介(ベース) 平山素子(振付・ダンス)/チェ・ウスク(ダンスfrom korea) 一幅の近代史の歴史絵巻。フィクションじゃない、でも、どこか遠くにあるような。 不思議な感覚を覚える演目でした。 デーモン閣下の視線、Akane Livさんの震える目と涙、思いがけない台詞での出演も あったあんな方々、ぞくぞくするような邦楽器の演奏の数々…忘れがたい一夜の夢、でした。 続きを更新しました。最初のUPは2014年3月3日 午前0:29でした。 あれこれ思う処を書いていたら、けっこう長い記事になってしまいました。 何卒ご了解ください。続きを読む方は以下をクリックしてください。 みなとみらいホールの大ホールでは2回目となる「デーモン閣下の邦楽維新Collaboration」。 今年は、当シリーズ開始から15年目!(パチパチパチ!) 公演パンフには、閣下の「感慨深いことである」というお言葉が3度も(笑)。 しかし…この一覧、本当に正しいのかな(汗)。 先日の山月記もシリーズに繰り込むくらいなら、2012年3月、当ホールの小ホールで 閣下、三橋さん出演で行われた「耳なし芳一異聞」の公演が、シャープペンシルを置いた 箇所に入っていても良さそうなものなのに…。 ともあれ、これだけ長く続いてきたということで、めでたい!! 三月なのに、真冬の寒さで雨風が冷たい日曜の午後。 お仲魔さん達と2時間のミサカラで盛り上がった後(笑)、向かったみなとみらい。 大ホールは客席がかなり埋まり、盛況でした。私の席は一桁列。 今年は舞台上のスクリーンではなく、直接見たほうが出演者の表情がよく見える好位置でした♪ スクリーンにはたまに、ドラムセットを斜め後ろから撮っているカメラの映像が 映るので、この時はすかさず雷電さんのお背中拝見。うふっ。 あの背中のぴりっとした筋肉がドラムを叩く姿、ステキ~。(やっぱり変態かっ>私) 定時を5分ほど回ったところで、SEとして「Geisha Fujiyama Samurai」(閣下の アルバム「When The Future Loves The Past」所収)が流れ始め、閣下による 前説が開始!今回使用される邦楽器の渡来経緯などが丁寧に説明され、出演者の プロフィール紹介なども。「キーボードよりトンボが好きなまっつぁん、ベースより カメラが好きな俊ちゃん、ドラムより肉が好きな雷様(かみなりさま、ではなく、 らいさまです、念のため!)は全編通して出演する。が、ギャラはいつもと同じだ! 残念!」というお言葉も(爆)。 しかも前説の締めは「救命胴衣は座席の下だ!」ですって。ははははは! この前説の時から、場内のボルテージが上がるのを感じられました。うん、いい感じ。 こういうステージは、客席も空気を作り上げる「参加者」ですもんね~。 という意識で観に行っています、私。 朗読の前に、福田さんと三橋さんで一曲、演奏。 題名は…前説の最後に閣下がおっしゃったのですが、失念しました(汗)。 今回も事前に曲目は発表されず、終演後にロビーに紙が張り出されていたのか どうかも、わかりません。係員に誘導されて、ホワイエを通らずに出られる箇所から 出てしまったので。ただホワイエ側を通った方も、そういうものが張り出されていたか どうか定かではない、とのこと。 福田さんは和装。紺色の訪問着で、柄は白い木蓮かな? ペールカラーの伊達襟を入れ、黒に金糸の柄が入った帯。きりっとした着姿で素敵。 帯締めが若草色と薄い桃色の二色染め分けのもので、春を感じさせました。 ちなみにこの後、登場された外山さんはシノワズリっぽい赤い花柄の ドレス姿でした。女性出演者の衣装も楽しみの一つですね。 出演者の配置は舞台後方、向かって左から松崎さんのキーボード、中央に 雷電さんのドラム、右に石川さんのベース。石川さんは基本、椅子に腰かけていたのですが、 歌の入る曲の演奏時には立ち上がっていたのが印象に残りました。 使用されたベースは、たぶん普段一番使われているオフホワイト色のフェンダーの 4弦ベース一本。雷電さんのBドラはサイズ小さ目のゼブラっぽい柄入りのものでした。 舞台手前には、左から外山さん、続いて福田さん、デーモン閣下、Akane Livさん、 三橋さん、水川さん。 最初に楽器陣、続いてしもてから閣下が登場されて配置に付き、朗読が始まりました。 閣下の衣装は、黄緑色のチャイナカラーのもので、頭には黒い冠の被り物。 演目は、実在の人物の話を元にしたもの。 Wikipediaによると元のオペラ「黒船」では主要登場人物が死んだ処で 幕切れになっていますが、今回の朗読では、歴史的な背景やお吉さんの その後や死にざままで、これでもかという事実の羅列が続いていました。 この、「実話」というのが、何とも…胸が痛くなります。 脚色されていたり、創作の部分もあるのでしょうけれど、お吉さんが、あのように 哀しい末路をたどったのは事実なのですよね。 その「唐人お吉」を演じたのがAkane Livさん。登場場面では息を飲みました。 あまりに美しくて。 初めて生でAkaneさんを拝見したのが、一昨年のデーモン閣下、Mythologyツアーの 最終日のこと。間近で見たAkaneさんの美しさと迫力に心を奪われた記憶があります。 Akaneさん、私にとっては理想の女性像を体現している人ですね。 (*念のため、私は女です!) 美しくて力強くて、でも女らしい。 今回、もちろんデーモン閣下におめもじできるのが最大の楽しみでしたが、 Akaneさんを観るのも、楽しみで楽しみで。 Akaneさんは、白地に黒の市松取りに桜の意匠の振袖姿。 襦袢代わりに黒紋付きを着て、振袖の片肌を脱いで右袖だけ紋付きを見せていました。 たっぷり見せた半襟は赤。着物の八掛も、たぶん紅絹。帯揚げは赤い総絞りに、 帯締めは凝った飾り紐。帯は金色ベースの丸紋柄の袋帯を、多分、文庫結びの 変わり結び(蝶文庫?)にしたもの。 すごいのは、ウイッグでゴージャスな変わりお団子結びに盛った髪型と、 素足にグラディエーターサンダルという足元! そして手の爪は、なんとメタリックブルーのマニキュア。 目じりにかけて長くなっていくつけまつげの効果もあって、ものすごい目力でした。 美しいわ~~~~! ご本人のブログに写真が載っています。 Akaneさん、あきらかに演じている最中に、お吉さんが乗り移っていましたね。 ものすごい感情移入。ものすごい気迫。 後半では感極まって、涙を流しながら演じたり歌われたりしていました。 どうかハリスを殺せますようにとお吉さんが八幡様に願掛けする場面では、 胸が痛みました。 一途で生真面目なお吉さんに対して、閣下が演じられる、っていうか、お吉さん以外の ほとんどの人物を閣下が演じられるわけですが、この男どもが、これまた 嫌なやつ、身勝手なやつばっかりでして(苦笑)。 自分が信じる大義や、保身のためにお吉を利用しようとするやつら。 異国での安息のためにお吉によりかかり、最後に恰好だけつけようとするやつ。 こんなやつらに惚れちゃったり、無理強いさせられちゃったりして、お吉さん、 かわいそう。 こういうズルいやつらを閣下が演じられると、これまたハマるんですね~。 そんな時の閣下の悪そうな目線が…たまりません(爆)。 今回、特筆すべきは外山さん以外、全員にセリフがあったことです! 芸者の姐さんだったり、街行く人々だったり。 中でも石川さんと雷電さんの活躍っぷりといったら…! 「牛の乳なんて飲むんだな~」とか、「うどん粉がメリケン粉になっちまっただよ~」 とか、思い出すだけで…笑いがこみあげてきて…!(笑) い、石川さん…ナイス! あ、いや、もちろんベースやドラムのプレイっぷりもナイスですよ。ええ。 石川さんと雷電さんには、これを機に、ますますマルチなプレーヤーとしての 側面を磨いて頂きたいものですわ。期待してます。 面白かったといえば、お吉さんが領事ハリスのお妾さんになれと言われて、 逡巡している場面。 お吉(Akaneさん)「妾になれと言われているのです…」 ハリス(閣下)「誰の?」 お吉「閣下の…」 大・爆・笑…! もちろんこの後に、「ハリス領事閣下の…」と続くんですけどね。 台本に「閣下」という言葉が出てくる中で、このネタは使わない手はないですもんね。 わはははは。 挿入歌について。 記憶だけに頼っているのですが、たぶん、こんな曲目だったかと。 (抜け漏れや不正確な部分があったら、すみません。) ------------------------------------------------ 【朗読本編】 「不思議やあら不思議やな」(オペラ「黒船」より、お吉登場場面のアリア。 たぶん、この曲なのだと思いますが定かではありません。) Viva America 時代 私祈ってます 喝采 ZUTTO We Are The World 【アンコール】 Medleyさんちゃご~神の王国をつくれ~なぜに奪われし光(Musical 『SHIROH』より) 【エンディング】 HAMA(邦楽維新Collaborationテーマ曲) ------------------------------------------------ 去年と同じ「私祈ってます」が始まったときには、「ええっ、デジャヴ?」と 一瞬びっくりしました。…プロデューサーさん(三橋さん)のお気に入りなのかしら(笑)。 昨年来た人に対する受け狙いもあるのかしら…? Viva Americaは、そうきたかー、ニヤリ、と。ここでの挿入は的を射ているなあ、って。 あと、歌ではないですが、スターウォーズの帝国軍のテーマ曲が演奏され始めた時も、 個人的にはすっごくツボでした。あの時の石川さんのベースの低音、良かったわあ。 ズン、ズン、ズン…って。 中島みゆきの「時代」は閣下がお好きな歌ですね。Akaneさんのパートでも、 よく見ると閣下は歌詞に合わせて唇を動かされていました。 歌の選択として、ちょっと違和感があったのが本編最後のWe Are The World。 大昔のことですが、閣下はWe Are The Worldのチャリティーについて懐疑的な 意見を述べられていたことと、歌詞の内容が…悪魔の閣下が、この歌詞を?? っていうのがあって…もしかして閣下流の風刺、なのかしら? 昨年のオフコースの「さよなら」同様、「えっ、この歌なんだ??」と虚を突かれた、というか。 (余談ですが、昨年の「さよなら」は、考えれば考えるほど、後からぞっとしてきますね… 今さらって感じの感想ですが。1年経った今でも、考えると、ぞぞーっとすることがあります。 閣下の歌声の美しさと、そのぞっとする感じが表裏一体になって、皮膚に焼き付いています。) 鳥肌ものだったのは、アンコールのMedleyさんちゃごですね。 Mytohlogyツアーファイナルそのものの再現で、お二方の素晴らしい歌声に 魂を抜かれました。 この歌の時の雷電さんのドラミングには、惚れ直したわあ。 もう、あの音が素敵すぎて…! 視覚効果のダンスについて。女性のほうがお吉さん、男性のほうが浪人の吉田を 体現するという役割でした。男性の、カミソリのような鋭い動き。女性のほうの、 お吉さんの揺れる心境や絶望感を表す、けいれんするような繊細な動き。 朗読に、歌や音楽、ダンスを加えることによって、単なる朗読に留まらない 総合エンターティメントとしての奥深さが加わっています。 音の効果で言うと、今回一番耳に残ったのは寺の鐘を表現する外山さんの箏の音。 グワ~~~~~ン…というたわんだ音が、何とも言えない重苦しさを表現していて。 あの音が無かったら、全体の雰囲気もずいぶん異なっていただろうと思います。 本編とアンコールが済むと、しばし、閣下と三橋さんのトークタイム。 今回も長編だった、という話題など。前回の三島由紀夫の時が、それまでの 最長台本で、これを超えるものは無いだろうと言っていたのに、今回は それよりも長かった、と。朗読の前半終わった段階で50分、後半が 1時間だから、朗読だけで1時間50分なんですね。ただ…実際はもっと 長かった気がします(汗)。歌も入っていますしね。最初の福田さんの演奏、 朗読本編、アンコール、トークとエンディング、ぜーんぶ合わせたら丸3時間でしたから。 長い、といえば長いかなあ。 お年を召した方など、トータル3時間はきついんじゃないかしらん。 朗読の前半のテンポは良かったです。あれは演じる側だけでなく、聴いているほうも 「えっ、もう前半終わり?早かったなあ」という感覚でした。 後半は、もうちょい台本の分量をを絞り込んでも良かったんじゃないか、 という気がします。 お吉さんの最期までを盛り込んだのは決して悪くないと思うのですが、クライマックスの 後の部分を、もうちょいコンパクトにすれば…といったところでしょうか。 まあ、削るのはなかなか難しいとは想像しますが。 来年の公演の具体的な予告はありませんでしたが、これだけお客さんも入っているし、 おそらくまた続くことでしょう。 それに期待しつつ、最後は恒例の邦楽維新Collaborationのテーマ曲。 客席からの立って良いのかとの問いかけに、逡巡して、結局どっちとも答えない! と閣下はおっしゃいましたが(苦笑)、8割方のお客さんは立ち上がって ノっていました。もちろん私もね。 今回も伊勢佐木町ブルースなど、各種ネタが盛り込まれており、閣下がラバーの 鳥ちゃんに「アアーッ」と叫ばせたり、ダンスの方々が登場してAkaneさんと 小芝居を繰り広げるなど、最後の最後まで楽しかったです(笑)。 終わって欲しくないなあ、ああ終わって欲しくないなあ、ああ、閣下が退場していって しまう…ここ数週間の間に、3回も閣下におめもじしただけに、名残惜しさもひとしお。 盛りだくさんの一夜を、ありがとうございました!
by pino-ombra
| 2014-03-03 23:10
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