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聖飢魔IIの新教典「悪魔RELATIVITY」がヤバいです。
サウンド的にも。ヴォーカル的にも。今までの聖飢魔IIの最高傑作かもしれない。 「悪魔RELATIVITY」は、昨秋発布された「悪魔NATIVITY」の続編というような位置づけです。 ずっと秘密にされていたのですが、「NATIVITY」のレコーディング時に、実は 一気に20曲もの英語セルフカバーを録っており、そのうち13曲を昨秋、「NATIVITY」に 収めて発布、残りの7曲に日本語の新曲4曲を加えて発布したのが、今回の 「悪魔RELATIVITY」なのです。 それにしてもスゴいです、はっきり言って。 これが普通、11年も前に本解散したバンドが作り出せる音なのでしょうか? あり得ないくらい、格好良くて、ぞくぞくしますね。 というのも、初期の聖飢魔IIの大教典を今聴いてみると、驚くくらい、サウンドが シンプルなんです。 良く言えばシンプル。厳しい言い方をすれば、平板(ごめんなさい悪魔様!!)。 私は正直、音楽的なことは詳しくないです。素人の感覚で言っています。 もちろん楽曲は元から良いし、ユニークだし、演奏力もありました。 もともと、すごいバンドであることは確かなのです。 ただ、年数を経て悪魔様たちも百戦錬磨になった分、今回のサウンドは重厚感や迫力、 存在感が圧倒的です。 さて、その中で。 もともと、一番好きといえるくらいの曲なので、ひいき目があると思いますが、 やっぱり収録曲の中では「Winner!」がすごい! 原詞が、ところどころ英語、という日本語を、ここまで見事に英語の歌詞にしたというのも すごいし、あの、ぶわーーーーーっと宇宙空間が広がるような曲の雰囲気を、 さらに重厚なサウンドで表現しているというのも、すごい、すごすぎる! 言うまでもなく、デーモン閣下のヴォーカルも素晴らしいです。 全盛期のような、ハイトーンで叫びっぱなしという歌い方は、もうされないようですが(苦笑)、 逆に深みを増している感もあって。ああぁ、うっとり…。 特に↓こちらの歌詞の部分を聴くと、私は魂がとんじゃいます ♪travelling through our glory land~ すごいといえば、1曲目の「GO AHEAD!」もすごいです。格好良いです。 これも後期の聖飢魔IIの中では、かなり好きな曲の一つで(だいたい、昔からの信者に ありがちな傾向で、好きな曲は初期から中期に集中しているのですが)、 英語になって、さらにこーーーーんなに格好良くなるとは、嬉しい驚きでした。 今回の教典には、新曲が4曲も入っています。これらは日本語。 どれも良いけど…私が一番好きなのは、やっぱり閣下が書かれた「Babies in their dreams」 かなあ。美しいメロディーラインがぐーーーーっと胸に迫ってきます。 TVスポットCMで流れているのも、この曲です。 作詞、作曲者が「匿名希望」(笑)の「俺様はアナニマス」と、閣下の曲以外に、 ジェイル代官とルーク参謀も一曲ずつ書いているのですが、最初、歌詞カードも ライナーノーツも見ずに一回通して聴いたときに、どっちが代官の曲でどっちが参謀の 曲か、すぐにわかりました(笑)。参謀の曲は、参謀自身が歌っているのまでリアルに想像できる くらい、ある意味「参謀節」で。どちらも、「聖飢魔IIのために」=デーモン閣下が歌うことを 前提に作られているんですけどね。作曲者のカラーって、やっぱりわかるもんだなあ、と。 そういえば、今更言うことでもないですが、聖飢魔IIって、結成当時から、デビュー後も、 解散後も、メンバーの構成は少しずつ変わっていますが、唯一まったく変わっていないのが、 ヴォーカルです。それだけ、聖飢魔II=デーモン閣下は絶対欠かせない、と私は思っています。 今回、結成当時から本解散、そして前回の期間限定終結のときまで、欠かさず構成員だった エース長官(途中でパートはドラムスからギターに変わっていますが)が参加しておらず、 けっこうショックはショックだったのですが、それでも「しょうがないかなあ」と受け止めています。 (いや、本当は、参加していただきたかった!もちろんそうに決まっています。) でも、仮に(絶対ありえないけど)、デーモン閣下抜きだったとしたら。 それはもう、聖飢魔IIじゃないです。 熱く語ったところで、ではまた、iPodで「悪魔RELATIVITY」に埋没します(笑)。
by pino-ombra
| 2010-08-14 14:23
| Music
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