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第25回 花 一 期 友吉鶴心 琵琶楽の會(@国立能楽堂)に行ってきました。
出演:友吉鶴心(琵琶)、鳳聲喜三雄(一管)、野村萬(語り)、デーモン閣下(語り)、稲葉明徳(篳篥、笙) デーモン閣下の精緻な朗読に琵琶と篳篥と笙がからむ…しかも能楽堂で。 またもや稀有なものを観られました。 大変お待たせいたしました。 続きを更新しました。 当公演は2017年11月13日(月)でした。 続きは以下をクリックしてお読みください。 友吉さんの「花一期」公演、デーモン閣下が前回出演されて 今回、場所は国立能楽堂! 今年はここに何度も来てるわ。 前日、大阪のFC集ひで閣下におめもじしたばかりなのに、 二日連続で生閣下なんて…嬉しい!! 自由席で、割と前のほうに座ることができました。 前半は「嶋の為朝」と「文蔵」。 野村萬さんの語り、すごかった! 御年80超えていらっしゃるのに、あの迫力。 陳腐な褒め方で恐縮だけれど、さすが人間国宝。 閣下の出番は休憩の後。「耳なし芳一」の朗読。 今回はいつもの友吉さんの琵琶に加えて、稲葉明徳さんの篳篥と共に。 私は、当作品を稲葉さん共演バージョンで観るのは初めて。 閣下のご登場は、平家の武者の亡霊が「芳一~!」と呼ばわりながら やってくる場面。予想通り橋掛かりから。 予想していたので、五色の幕が上がる前から、橋掛かりの奥を じーーーーっと注視していて。 幕が持ち上がり、閣下のお姿が見えた瞬間から、ドキドキ。 じっと前を見据えて、すうっ、すうっと進んで来られるお姿。 素敵。 先般の「能楽堂へ行こう」でも着用されていた黒に赤紫の流水柄の 長袴に、黒いベルスリーブブラウス。内側の銀糸の生地は、アラベスク模様っていうか… 牡丹とかそっちの模様かもしれません。 肩には同じく「能楽堂へ行こう」でも使われていた桜の枝 (もちろん本物ではなく造作物)を担いでいらっしゃいました。 橋掛かりの途中でその枝を置かれ、舞台中央の定位置へと。 袴の裾さばきが必要なのと、能楽の舞台上での所作ということなのか、 一旦椅子の前に出られて、直角に二度シャ!シャ!と曲がられて着席。 この簡素ながらも美しい動作に、もう胸のドキドキが止まらない…。 台本は、基本バージョンというか。 安徳帝の成仏の場面とかは無く、シンプルに耳なし芳一の話。 あ、でも…平家の亡霊が壇ノ浦の戦いでの義経への恨みつらみを言う場面… 前に観たときには侍女たち?の声だったような気がするのだけど、 今回は男達の声だったわ。 何度観ても、この作品の閣下の朗読はすごい! 役による声色の演じ分けはむろんのこと、セリフの一つ一つ、 いや息継ぎ一つまで魂を込めて声で演じていく。 達魔(←「たつじん」と読みます)の域。 こんなすごい朗読ができる人(閣下は人じゃないけど)、絶対いない! 今回の、芳一が耳をちぎられる前の息詰まる緊迫の場面。 閣下の長い、とてつもなく長い間に応えるように、シーンと 物音ひとつ立てない客席…あの独特の空気と時間こそ、この朗読の 一番の見せ場と言っていいでしょう。 どくん、どくんと心臓が鼓動を打っている音だけが聞こえる、あの数十秒。 客がドMで閣下がドSともいう。 私はもはや、ドMが快感…かもしれない。 物語の幕切れ、閣下はすうっと台上のベルを取り、チリン、チリン…と 鳴らされた後、静かに立ち上がり、着席された時と同様、 長袴の裾さばきも美しく、シュッ、シュッと衣擦れの音だけを 残しながら橋掛かりの奥に去って行かれて。 その間、琵琶と篳篥の音が続いており、かつ場の空気感に気圧された客席は シン…としながら閣下を見送りました。 その瞬間、気づきました。 こういう公演で、朗読が終わった後、閣下は再登場されて歌とか トークをされるのが常だけれど… ああ、今日は閣下の出番はこの後無いんだ、と。 胸がちょっとだけズキンと痛みました。 次におめもじできるまで、前日のぎゅっと痛いほどの握手の感触と、 橋掛かりの奥に消えて行かれる後姿を心に焼き付けておこう。 そうなのよね。さっき、はっ!と気づいて驚いたこと。 閣下の歌唱が無い公演(トークイヴェント等を除く)…私は初めて観たんじゃない? 6年前の「花一期」でも歌唱はあったし、朗読をメインとする公演でも、 歌は必ずあるもの。 閣下のご出演公演で歌が無いのは物足りない気がするけれど。 でも!それに今まで気づかないくらい、素晴らしく、かつ迫力の朗読と、 琵琶と篳篥の演奏だったということね。 あと、こまかーいこと。パンフレット掲載のプロフィール。 今回は「悪魔。」の一言が末尾でした。 確か閣下のプロフィールは毎回、ご自身で書かれている筈。 その時々に合わせて工夫されている様子が見てとれますね。 今回は友吉さんとの共演歴を先に書き連ね、肩書の類は最後に。 こういう細かい処も閣下らしいわ。 寺の和尚に言われるまで平家の亡霊に憑りつかれていたのは芳一だけれど。 私の場合は悪魔様に憑りつかれちゃうのです。毎度毎度。
by pino-ombra
| 2017-11-27 23:50
| Music
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Comments(1)
Commented
by
pino-ombra at 2017-11-29 00:27
>鍵コメ@2017-11-28 23:09さま、
そうですね、本当に完成されたステージでしたね。 歌が無かったのは、本当に最近まで気づいていなかったというか、「そういえば」的な感じでした。 朗読の完成度と迫力がすごかったためでしょう。
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