by pino-ombra ブログパーツ
Attention!
明らかな宣伝や当方で不適当と思われるコメント・トラックバックは削除する場合があります。繰り返される場合は警察に通報します。
リンクフリーですが、一言お知らせ頂けますようお願いします。 カテゴリ
全体 私の手作り キッチン編 私の手作り ソーイング編 マイホームライフ 東急沿線情報 お出かけ-食べ歩き お出かけ-食べ物以外 着物 写真 ガーデニング Music リンク集 ワーキングマザー 2023スイスイタリア旅行 番外編 このブログについて 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... フォロー中のブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
ファン
記事ランキング
画像一覧
|
デーモン閣下の邦楽維新Collaboration 手塚治虫「カノン」(@みなとみらいホール小ホール)初日に行ってきました。
出演:デーモン閣下(脚本・朗読・歌唱)、三橋貴風(尺八・プロデュース)、外山香(二十絃筝)、首藤久美子(薩摩琵琶)、久本桂子(十七弦筝) 胸にぐさりとトゲが刺さったように、「痛く感じる」あのシーン…でももう一度観たい、聴きたい。 二日目はさらにじっくり鑑賞することになるでしょう。 大変お待たせいたしました。 マカオ、香港出張から帰ってきたと思ったら、疲れから微熱が出て若干へばり気味なのですが。 続きをUPしました。 公演自体はD.C.19(西暦2017)年3月3日(金)でした。 続きは以下をクリックしてお読みください。 毎年この時期は「海外出張とかぶる…?!」という懸念との戦い。 去年は閣下のディナーショー前日に米国ラスベガス出張から戻ってきて 時差ぼけヘロヘロ状態で松本まで日帰り(汗)。 今年は邦楽維新Collaboration二日間のすぐ翌日から海外出張。 でも、なぜか綱渡り状態で観に行けているのです。 何かの見えざる力が働いているような(笑)。 今回も私の席は二日間とも前のほうのかみて側。ホール会員先行にて。 センターブロックはFC用らしいのですね。 じゃあFCで取ったほうが良いのかというと、今回、土曜日のはFC会員でもはずれて 取れなかったという人が続出しており(汗)。 色々大人の事情があるのでしょうけど。土曜日でデーモン閣下が出演されるもので 席数400ちょいはキャパ小さすぎるよねえ…。 演目は手塚治虫の短編漫画「カノン」を原作とした、閣下による脚本。 7年前の再演だそうです。7年前というと西暦で2010年冒頭。 個人的には前年の終わりに、要介護状態で闘病していた姑を、未就学児二人を かかえつつ間接的に介護して看取ったばかりで。 ステージやコンサートを観に行くなんて物理的に不可能な状態だったのでした。 閣下ご自身も当シリーズの中で傑作だと感じ、再度上演したいと 願っていたという作品を、今回再演によって観ることができたのは非常にありがたいことです。 定刻ぴったりに閣下による陰アナウンスの開始。 キーワードは「暗殺」(苦笑)。 初日の、注意事項を守れない者は、のネタは久本さんの箏の爪が黙っちゃいないぜ、 だったかな…?(翌日のネタは、また違う趣向。) 本編が短いため、朗読の前に純邦楽の曲を3曲演奏。 牧野由多可:十七絃独奏による主題と変容《風》 鶴田錦史:祇園精舎~那須与一~ 松村禎三:詩曲1番~尺八と箏のための (入場時配布のプログラムより) 3曲で40分間ほど。たっぷりと純邦楽の醍醐味を満喫しました。 十七絃の独奏、すごかったなー!! 琵琶は演奏もさることながら、楽器そのものも美しい! 漆黒の本体に銀色に光って見える三日月形の模様。 あと曲紹介のアナウンスは閣下で、このアナウンスのお声が美声すぎて、 こっそり(?)心の中で「きゃあ~~~(はあと)」と盛り上がり(笑)。 ステージ上には箏や尺八以外になぜかチェンバロがセットされており。 脚の部分が鈍い金色で本体の上に開いている部分にローマかギリシャの遺跡みたいな 凝った絵が描いてあるもの。 朗読後の演奏で使われていました。なんでも、レンタル料がえっらい高かったとか(苦笑)。 ピアノは弦を叩いて音を出しているが、チェンバロは弦を引っかくように音を 出しているとか、チェンバロは音の強弱をあまりつけられないのに対して、 ピアノはその元の名の通りpiano(イタリア語で「弱い」)とforte(同じく「強い」)を 両方出せる、チェンバロより進化した楽器、という説明が朗読後のトーク時に三橋さんよりありました。 (ちなみにイタリア語では今でもピアノのことをpianoforteといいます。 「piano」単独は純粋に形容詞の「弱い」「ゆっくり」という意味です。) 本編開始時、閣下は客席横のドアからご登場。 そのまま客席の間を通ってステージへ。初日の衣装は桜吹雪に裏地が紫の長上着、それに黒い冠。 お手の爪の色はブロンズ色…だったかな。 邦楽器の皆さんは和装ではなくて、おのおのがエスニック調の衣装でした。 ストーリーは…終戦時に小6、12歳だった「加納」(=愛称「カノン」)が 42歳になり、30年ぶりの母校での同窓会に出かけると、空襲で亡くなった同級生達や 初恋の女性担任の幻が現れ、ほろ苦い思い出につかの間、翻弄される…という話です。 先行する戦時の時間軸を現在の時間軸が追いかけることから、「カノン」というタイトルに なっているのだろう、というのが閣下の洞察でした。 漫画の原作を脚本に起こし、閣下が一名で朗読されることを考えてか、 基本は主人公「カノン」の一人称。 空襲で同級生ほぼ全員が死んだ中、大好きな初恋の「西田先生」にかばわれて 自分だけが生き残ったことの心苦しさと、プラトニックな初恋のほろ苦さが ズキンと胸に痛いストーリーでした。 「大好きだった西田先生、お別れを言う間もなかった」という、あの言葉。 ずっとずっと胸に突き刺さる言葉でした。 一瞬謎だったのは戦時の思い出の季節。「現在」の季節は真夏、8/15とはっきり言っていました。 が、思い出の中の季節はおそらく3月。なぜかと言うと卒業証書をもらった日というのと、 何より「椿の花の蜜を飲む」という場面があるからです。 椿の花のシーズンを考えると、おそらく冬の終わりか遅くても春のはじめですよね。 この椿の花が一種のメタファーにもなっていて、とても強く印象に残りました。 二日目に閣下が「この邦楽維新にしては珍しく『エロ』が無い!(笑)」とおっしゃって いたけれど、ある意味、ほのかにエロティックな空気も感じたのが椿の花でしたね。 椿の蜜を吸う閣下のしぐさもエロティック(笑)←私の主観入ってます。 そして幕切れの瞬間から、井上陽水さんの「少年時代」の演奏と歌唱。 この邦楽維新Collaborationシリーズは幕切れの瞬間の歌が ものすごくズキンと胸に響くようになっていますが、これは今まで 観た中でもとりわけズキンときたなあ。 4年前の「午後の曳航」の幕切れ、「さよなら」の時と同じくらい。 (って、三島の「午後の曳航」ってもう4年前なんだ!…時が経つのが速すぎる。) 胸を射抜かれている間に朗読終了。 今までの長かった作品の半分の文字数だったという今回の作品、 このまま終わると観慣れている人に「ええーっ、短い!」と思われるので(苦笑) 「音楽の時間」もやるぞ、と閣下。 演奏曲目は末尾に記載しておきます。 閣下ソロのZUTTOは順当だとして、目新しかったのが「襟裳岬」。 なんでも、曲決めしながら飲んでいるうちにご両名とも べろんべろんに酔っ払ってしまい(苦笑)、なんでか知らないけどこの曲に 決まっていたそうです。しかも閣下は決めた記憶は酔っ払ってとんでいたけれど、 手帳には書いてあったので確認できたのだとか。 イントロの琵琶が印象的なのは「異邦人」。 ここにですねえ…落とし穴があったのですね。 歌の合間に閣下がヴィブラスラップ(「カーッ」という音が出る打楽器)を 鳴らされたのですが、これがまあ、音がちゃんと出ないこと出ないこと。 あまりにちゃんと出ないので、閣下が苦笑しまくっちゃって歌がよれよれに。 歌い終わって閣下、「明日も来る者?!明日ちゃんとやる」と宣言されたのですが。 翌日もやっぱり落とし穴が(苦笑)。 これらの演奏のとき、首藤さんと久本さんが交代でチェンバロを演奏。 どうもお二人とも、音大やその前にはピアノをされていた様子。 首藤さんは音大で、専攻ではなく選択科目(?)で琵琶があって、そこから 琵琶を始められたようですね。 あと箏奏者は一見優雅に見えるが、音をシャープさせるのに絃をすごい力で 押さえるので実は怪力だ、という説明が閣下からあり、久本さんが自慢の 背筋を客席に見せつける場面も(笑)。 7年前の初演時に、原作の権利者に上演の許諾をもらっていないことに上演直前に 気づき、慌てて原作者のご子息で、聖飢魔IIの活動絵巻教典「The Outer Mission」の 監督をやった手塚眞さん経由で「今回は急いでいるんで特別ですよ!」と権利者に 許可をもらったというエピソードも披露されました。 手塚眞さんは、活動絵巻のエンドロールでビームで名前を撃ち抜かれている方ですな(笑)。 最後は邦楽維新Collaborationのテーマ曲、「HAMA」。 横浜なので歌詞の中に赤い靴とかが出てきます。 無問題(もーまんたい)、エビイカタイってのもあったな~。 今回も二日連続での同じ作品鑑賞。 朗読や演奏は一期一会、なので翌日はまたちょっと異なる感想も出てきました。 そちらの記事も追ってUPします。 演奏曲目 ---------------------- 少年時代 ZUTTO 襟裳岬 異邦人 HAMA
by pino-ombra
| 2017-03-12 21:30
| Music
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||