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デーモン閣下の最新…著作、じゃないのよね。厳密には。
(ロングインタビューに答えたものをまとめたものであって、 閣下が執筆されたわけではない) でも書籍なので、一応「著作」としておきましょうか。 D.C.18年8月25日発刊、「デーモン閣下 悪魔的歌唱論」。 Amazonで予約注文したものが届き、一気に読破。 二度目も通して読んだ上で、これを書いています。 一応、ネタバレしないよう注意して記述しておりますが、自分で読むまで 内容をにおわせるようなことは一切読みたくない!という方は 以下の先を読まないことをお勧めします。 買おうかどうしようか迷っている方にはガイドとして参考にして頂けるかと思います。 続きは以下をクリックしてお読みください。 発行元がリットーミュージックなので、もっと軽い、写真等が多い ムックみたいなものを想像していたら、否。 がっつりしっかり活字モノ、読み物でした。 あ、冒頭に少し写真も載っていますけどね。 ちなみに後ろをめくった処のデザインがカワイイ(笑)。 「歌唱論」と銘打っていますが、もっと多岐にわたる内容で、 デーモン閣下の自叙伝でもあり、エンターティメント論でもあり、 実は聖飢魔IIや閣下ご自身の舞台裏を垣間見ることができる本でもあり、 読み手にとっては(この表現を安直に使うのは好きではないけれど) 「自己啓発本」とでも言えるような側面もあり、そして歌唱論の本でもあります。 世仮の幼少期の話は痛そうな話のオンパレード(苦笑)。 同じ男の子でも、こんなに違うものかと…。 (比較対象:閣下と自分の息子>なんかそれもおかしいだろ…) 生い立ちから世仮の学生時代、そして聖飢魔IIのデビューにかけての話、 そして閣下独自のエンターティメント論は、大昔の閣下の著作 「我は求め訴えたり」(絶版)の一定の部分と実はかなりかぶる内容です。 したがって、上記著作を入手できていない方々にとっては実はけっこう ありがたい本なのです。 (ただし「我は求め訴えたり」の非常に濃い、唯一無二の内容を凌駕する 著作は今に至るまで出されていないことも申し添えておきます) とはいえ、「プロとしてのヴォーカリスト論」などは、昔の著作には 無かった内容ですし、エンターティナーとして、基本はまったくブレていないけれど、 その後の年月で積み重ねた経験にもとづく閣下独自のお考えがふんだんに 盛り込まれたものになっています。 一方、閣下の歌唱の技法やその変遷、特に歴代の教典によって どういう歌い方の工夫や苦労があったのか。 そのあたりの逸話、いや「秘話」の部分は初耳という方がほとんどでしょう。 私もずいぶん長い間、閣下の発信される情報を見聞きしてきましたが、 歌い方に関する工夫や変遷について、ここまで網羅されて著作にまとまったものは 初めてです。 具体的に閣下の歌い方はここが素晴らしい!と感じていても、それを 言葉で、文章で記述してあるのを読んで初めて「そうそう!そうなんだよね」と 得心できた、確認できた感覚。 さらに、あの大教典は吹き込みの途中でそういうことがあったのか、とか。 この大教典では歌入れで総体的にそんな大変なことがあったのか!とか。 あの大教典のタイトルはそういう経緯でついたのか!!とか。 当著作を読んでいると、聖飢魔IIの教典をあれもこれも聴き直したくなります! …うまいことできてるわ(笑)。 「聴き直したい欲求」が顕著になるのは第五章で、ここだけはプロの ヴォイストレーナーの方が執筆されています。 閣下のヴォーカルスタイルを複数の方向から科学的に徹底分析。 その魅力の秘密を構造的に解き明かしています。 で、随所に聖飢魔IIの、あるいは閣下の、あの曲の何分何十秒頃に この特徴が…という記述が頻出しているものですから、否が応でも 携帯音楽プレーヤーを片手に、該当する部分を聴きながら読んでしまう、という(笑)。 しかも同じ曲でもオリジナル発布時と後の再録では閣下のヴォーカルテクニックも 変わっているので、前後で聴き比べると…というニクい解説も。 「蝋人形の館」のオリジナルと、D.C.元年(西暦1999年)発布版での とある箇所の技術の違いとか。 持っていない方は思わずポチりに走ってしまうんじゃないかしらん(笑)。 余談ですが第五章で、「閣下のように歌えるようになるためのトレーニング」 の一つとして、「伽椰子が出すあ”あ”あ”あ”…という声を出す」というものがありまして(笑)。 聖飢魔IIの小教典、「貞子vs.伽椰子」の主題歌「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」の 冒頭で閣下も出されている、あの声のことですよね。(エッジヴォイスというらしいです) やってみたら私はすぐ出せたのですが、これを出した後のトレーニング方法が わからなーい(苦笑)。「エッジ成分」を鍛えられる、ということは理解できたのですが。 話が戻って、「自己啓発本」としての側面。 ずばり、これは私個人が勝手に読み手として感じたことで、閣下ご自身は 何らかの啓示をされるつもりがあったのか無いのかわかりません。 しかし音楽もそうですが、活字媒体の印象は受け止める側によって異なった側面を 見せるもの。 特に閣下の「プロフェッショナルのエンターティナー」としての語りの随所には 目が釘付けになりましたね。 職種はまったく違いますが、私自身もとある職業で食べている、つまり 「プロフェッショナル」なわけです。 そういう意識で読むと、第二章や第四章は至るところに悪魔の啓示あり…ですね。 特に第四章の最後は、ドキっとしたり、うーーーむ…と考えたり納得したり、 また考えたり…私は「我は求め訴えたり」を人生の指針の書、枕頭の書と しているのですが、本書はもしかしたら、それに加わることになるかもしれません。 以下は細かい部分の感想ですが。 閣下の歌声って、昔のほうが今より「太い」「迫力があった」かなあ?? 私はむしろ今のほうがテクニック的にも断然上で、声色につやと幅があって、 より「耳に届く」声になっていると感じるので、そういう意見をする方々も いるんだあ、とちょっと驚きました。 閣下が歌われる英語の歌詞での子音の完璧さ、美しさには100%同意で (以前、当ブログではっきりそのような感想を書いたことがある筈です)、 そのことに明確に言及されていて、嬉しく思いましたね~。 だって…「悪魔Relativity」あらためて聴いてみ?(笑) 子音の美しさはもちろんのこと、この歌声を聴いてどの口が 「パワーが落ちた」って言うんですかねえ…?(真剣に謎) もしくは、当教典自体6年前(!)の発布なので、最新ミサ教典でも良いわ。 繰り返しになりますが、本書は単なる歌唱論の解説本ではありません。 閣下のファン/信者のみならず聖飢魔IIの信者の方が読んでも、 またそうじゃない方が読んでも、歌、エンターティメントに関すること以外でも 様々な発見があることでしょう。 シンプルに一言。 お勧めします!
by pino-ombra
| 2016-08-28 14:22
| Music
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